私は、精密機器の設計を担当しています。 実は、特機事業部で扱う製品設計のルーツは当社創業事業の時計設計です。一見、時計と私が担当する精密機器には関わりが無いように思えるのですが、設計構造は時計に似ているところがあります。また、時計は非常に小さい部品で構成されていて、当社が長年培ってきた精密加工技術が、安全性を第一に求める精密機器の設計・製造にも生かされているのです。精密機器の中には、使用される時に日常生活では想像できない程の強い加速度がかかるものがあります。その厳しい環境下でも安全に、また確実に使用できる強度を持った製品を設計することが私の仕事です。普段の業務ではシミュレーションを用いて試作品の評価をしたり、自分達で設計した製品の製作・組立、試験評価までを製造部など他部署のメンバーと連携しながら行ったりしています。また現在は、より高衝撃に対応できる製品や品質工学を利用した完成度の高い技術の開発にも取り組んでいます。
ぜひ若手のうちから大切にしてほしいことが2つあります。 1つ目は「前向きに取組み、自ら行動する姿勢」です。仕事は自分の意思や気持ちの持ち方で変わります。「やりたくないな」とマイナスに捉えてしまうと気持ちが沈んでしまいますが、自分がポジティブに考える習慣を持っていれば、部署内や自分の周りにも自然に伝わります。その結果、前向きで良い雰囲気を作り出すことができると思うので、ぜひ実践してみてください。 2つ目は、仕事以外にも自分の居場所を作ることです。例えばスポーツが趣味であれば、地元のクラブチームに所属するなど何でも良いと思います。息抜きになる以外に、仕事場とは別の場所では他の人からの違った視点からのアドバイスをもらうことができ、自分を客観的に見つめ直すチャンスが得られます。
例えば、私は5分前行動で、時間に余裕を持てるように心がけています。 皆さんも「これは良い」と思った他の人の行動があれば、積極的に実践してみてはいかがでしょうか。 私自身、先輩の行動を見て「落ちているゴミを拾う」などを実践しています。当たり前の行動ですが、忙しくなるとなかなかできなくなってしまいます。先輩のこのような行動を見て、自分はあたりまえのことが最近できていなかったなと気づき、それからは自分でも実践するようしています。大きな目標の達成を目指すことも大切ですが、小さな行動から見直すことで、自身を成長させることができると思います。
入社
開発メンバーとして米国や東北での評価試験を任される。うまくいくことばかりではなかったが、お客様と協力しながら試験評価・開発に成功した。
7年目
業界では国内初となる方式を用いた製品の開発を担当した。 しかし、試作製品がうまく作動しない試験条件が発生し、試験のやり直しが必要となった・・・。 また、仕入先との共同技術開発の遅れなどトラブルが発生してしまった。
11年目
厳しい環境下でも安定して作動する設計をすることの重要さを改めて実感した。
自分が設計に携わることができる機会は、そのタイミングしかないと気づき、与えられたチャンスはしっかり自分のものにできるよう心がけるようになった。
その後、従来には無かった「時計式」を用いた製品の開発に取組み、製品化につなげることができた。
現在
私の仕事は、生産現場で必要とされる技術開発です。 具体的には製品をより効率的に、かつ高品質に作ることができるモノづくり現場にするために何が必要かを考え、それに適した商品や装置の企画、構想、開発をすることです。自社の生産現場の改善を目的とした技術開発だけでなく、外販できるツール開発にも取り組んでいます。 例えば、ある部品の装着を人の手で行う場合、従来の半分の力で装着が行えるようになれば、作業者にかかる負担や品質のバラツキを減らすことができます。このように効率よく、良いモノを作ることができる技術開発を行うことが私の仕事です。 また、より良い製品作りに向けたニーズ把握のために、お客様の元へ出向いてヒアリングしたり、展示会などに出展してマーケティングをするなど積極的に情報収集を実施して製品仕様に反映させています。
私は何かをする時には、楽しみを持って取り組むようにしています。 勉強や趣味、部活などで経験があるかもしれませんが、一度嫌だなと感じると長く続けることは難しいと思うからです。そして、楽しみを見つけるためには物事に対して前向きでいようとすることが重要です。 若いうちは失敗もたくさんすると思います。しかしそのたびに落ち込む時間はもったいないと思いませんか。もちろん、悪かった点は見直して次に生かさなければなりませんが、失敗は成功の素、自分の成長のための勉強だと思い、前向きな姿勢を大事にしてください。
就職活動中は様々な会社を客観的に見ることができる機会です。 いろんな会社の社風を知るだけでも視野は広がりますし、自分が持っていたイメージが変わるかもしれません。例えば当社のようなメーカーであれば、工場見学ができるところがあります。そういった機会があれば積極的に参加して、製造現場で働いている人を見てみましょう。説明会などの短い時間ではその会社の詳細までわからなくても、どのような人が働いているのかという会社のリアルな部分が少しは掴めると思います。そしてその会社に入ったら自分はどういう仕事を、どういう人と、どういう環境ですることになるのかのイメージを持って納得のいく就職活動を行ってください。
入社
生産準備プロセスに関する改善・改革に携わる。
中国の工場での新規ライン立ち上げや大型新製品の立ち上げにも携わる。新しいことにも積極的に取り組み、自分の経験を積む。
12年目
*プロセス保証の考え方に出会い、業務プロセスにプロセス保証を導入する。検査レスを実現し、より効率的に高品質な製品が生産できる体制づくりを実現。
17年目
生産準備のプロセス改革部門で行ってきた改革を生産準備業務に反映させて統一化(=標準化)することを提案、実現する。
新規事業プロジェクトのメンバーとなり他社との接点が増え、さらに自分の幅を広げることに繋がった。
プロセス保証の考え方を具現化した新商品の企画開発に携わる。
外部講演やプレゼンも担当し、自社や製品のアピール活動を積極的に実施
現在
*プロセス保証:1作業毎に完成度の評価や検証を行い、次工程に不良品を流さないという考え方で、検査レスでも高い品質の維持を可能にします。
※それぞれの所属部署名及び職務内容は本ページ公開時点。